課題解決事例

シュウ酸アルマイトが図面に指定されている

お客様の相談
  • ・図面にシュウ酸アルマイトでの処理が指定されている。
  • ・シュウ酸アルマイトに対応できる業者がいない。
などのご相談をいただくことがあります。
課題解決のポイント

シュウ酸アルマイトとは

アルミニウムの表面処理の一種である「シュウ酸アルマイト」は、硫酸ではなくシュウ酸を電解液に用いたアルマイト処理です。硫酸アルマイトに比べて皮膜が厚く・緻密で・耐摩耗性や耐食性に優れているのが特長です。特に、高い絶縁性や耐摩耗性を必要とする部品に用いられるケースが多く、電子部品や機械部品などの精密分野で採用されています。

当社のシュウ酸アルマイト処理

当社でもシュウ酸アルマイトを行った実績はございますが、基本的にシュウ酸アルマイトは量産向けの処理であり、シュウ酸アルマイトのための液が数日しか使えないため、小ロットでの対応を行う会社は非常に少ないのが実情です。当社でもシュウ酸アルマイトを行うためには一定以上の量産が前提となります。シュウ酸アルマイトを行う場合はコスト的にも負担が大きいのです。

本当にシュウ酸アルマイトが必要なのか?

そもそもシュウ酸アルマイトが必要とされるケースは、硬度500以上の要求がある場合であることが多いです。ただし、ビッカース硬度の指定がない案件などは、単に「硬度が高いから」というネット記事などを見てシュウ酸アルマイトと指定されていることも数多くあります。お客様によく話を聞きこむと、実際にはそこまでの硬度が必須条件ではないことも多いのです。
行った処理

硬質アルマイトのご提案

当社では、「本当にシュウ酸アルマイトが必要かどうか」という部分をヒアリングし、必要が無い場合には硬質アルマイトでの処理をご提案しています。 これにより、小ロットでも高硬度のアルマイト処理が可能となったり、シュウ酸アルマイトを行うよりも低コストで処理が出来たりといったメリットをもたらすことが可能です。
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