課題解決事例

接点が取りずらいパイプ材へのアルマイト

お客様の課題
D社様は、外観部品のパイプ材へのアルマイトを検討しておりました。 ただし、
「外観部品のため見える部分に接点を取ってほしくない」
「40CMくらいのパイプ形状で、接点が取りにくい」
という条件をクリアできる会社がなかなか見つからず、困っておりました。
課題解決のポイント
一般的に、長尺のパイプ材などをアルマイト処理する際、多くの処理業者は自動ラインでのひっかけ処理を採用します。
しかし、この方法では製品の安定性や通電性を確保するため、外観上の目立つ部分に接点痕(通電跡)が残ってしまうリスクを避けられません。
特に今回相談いただいた製品は40cmという長さがあり、かつ外観部品として美観が求められるパイプ材だったため、この接点痕は大きな問題となりました

当社では、治具の社内内製をしておりますので、長年のノウハウを活かした専用治具を用意しました。
外観を損なわないパイプの端部や内面など、目立たない箇所に接点を集中させるための治具を製作し、接点の最小化と、非外観部に接点を持っていくことに成功しました。
行った処理
専用治具の使用に加え、40cmという長さのパイプ全体に均一に電流を供給する技術も適用しました。これにより、膜厚や色調のムラ(焼け)を発生させることなく、安定した品質のアルマイト皮膜を形成しました。
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