梨地処理で外観品質のバラつきを解決
- お客様の課題
- 光学部品メーカーのF社様より、以下のような課題をご相談いただきました。
小ロット部品での外観がバラつく
5点という比較的小ロットのアルミニウム製光学部品に対し、他社でアルマイト処理を行ったところ、ロット内での外観のバラつきが発生していました。
色ムラ・光沢感の不均一
特に、アルマイト処理後の色ムラや光沢感の不均一さが目立ち、最終製品の品質として許容できるレベルではありませんでした。
- 課題解決のポイント
●外観のバラつきの原因
光学部品の外観バラつきは、主に素材表面のわずかな差異や前処理の均一性不足に起因します。特に光沢は前処理で生じる微細な表面粗さに影響されるため、この均一化が課題でした。
●梨地処理とは?
梨地処理は、アルミニウム表面を均一で微細な凹凸(梨の皮のようなテクスチャー)に仕上げる前処理技術です。この処理により、素材特有のムラやキズを目立たなくし、アルマイト後の色調・光沢の安定化を図ります。
●外観ムラの解決策
→課題解決のため、梨地処理の時間、薬品濃度、温度といったパラメータを厳格に管理・標準化しました。5点すべての部品に対し、均一な表面状態を徹底的に追求し、アルマイト浴に入る前の段階で外観ムラの原因を根絶しました。
- 行った処理
- 梨地処理
厳格な梨地処理の管理により、問題であった外観のバラつき(色ムラ、光沢感)が解消されました。
均一で安定した外観品質に加え、十分な光沢感も確保でき、最終製品の品質向上に貢献したことで、F社様にもご満足いただきました。。