課題解決事例

鋳物へのアルマイトができる会社が無い

お客様の課題
B社様は鋳物へのアルマイトを行いたいが対応できる業者が少なく、困っておりました。
課題解決のポイント

鋳物とは

鋳物は金属を高温で溶かし、型に流し込んで成形した加工品を指します。鋳造によって自由度の高い形状を一体成形できるのが大きな特長で、複雑形状や厚みのある部品にも適しています。材質は鉄やアルミ、銅合金など多岐にわたり、自動車部品、機械フレーム、建築金物など幅広い分野で利用されています。強度とコストのバランスに優れ、大量生産にも対応できるため、製造業に欠かせない基本的な加工法のひとつです。

鋳物へのアルマイトが難しい理由

鋳物は溶融金属を型に流し込んで成形するため、同じ見た目でも材質の成分が一定でないことが多くあります。場合によっては、お客様独自の配合による規定外の材質が使われていることもあり、成分が不明確だとアルマイト処理中に皮膜ムラや変色が発生しやすくなります。特にシリコンや銅を多く含む鋳物は処理が難しく、事前の材質確認や試作評価を行わないと安定した品質を確保できない点が課題となります。
当社の課題解決
春日井アルマイト工業では、材質が不明確な鋳物でも、電解条件を細かく調整し、膜厚を最適化することで安定した皮膜形成を実現しています。さらに柔軟性のある手動ラインを活用し、試作段階から最適な処理条件を探り出す体制を整備。バイク部品や自動車エンジン部品といった量産案件にも対応してきた実績があります。規定膜厚の管理が厳しいケースでも、徹底した工程管理により品質を維持し、お客様の課題を解決しています。
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